メッセージ

病室(個室)

日本では、古くは江戸時代より村八分・座敷牢などと一般に呼ばれる精神科疾患に対する差別的な扱いがなされてきました。

明治6年には国が「癲狂院」という施設をつくり、明治33年には「精神病者監護法」という精神科疾患者の人権を名称そのものが侵している法律が施行されていました。当時は、まだまだ治療という意味合いは薄く実質、収容してきたという歴史があります。

昭和25年の精神衛生法の中で初めて、人権問題にふれられました。現在では精神保健福祉法として改正を重ね、精神科疾患者の人権に対する国の見解も変化してきています。障害者自立支援法が施行され、国が社会復帰への支援を考えるようになってきました。

当院は昭和45年開業以来、適法に皆様の治療に携わることにより地域医療に貢献してきました。

先般までは法改正に伴い療養環境の改善を行ってきましたが、現在の日本社会では、核家族化分散化により一人一人が自室を持つ生活環境が定着しています。

病室(個室)

今後、既存の建物での医療サービスでは限界があると判断し、新病棟建設案の中で「治療中の皆様のプライバシーを確保し医療環境の充実と、医療における安全性を追求する。」を基本コンセプトとし精神科病院での全病室個室による治療環境の提供を行う所から新棟の建築が始まりました。

結果、定床192において総床面積は約9600u、一人当たりの病室面積も平均11uという医療法上の基準を大きく上回り外観・設備内容ともに従来の「精神科病院」のイメージを払拭する建物となりました。

名称も「つかさ病院」から「 Tsukasa Health Care Hospital 」と改めました。
                       (つかさ ヘルス ケア ホスピタル)

より良い社会復帰のお手伝いができますよう、スタッフ一同の「こころ得」として、

皆様の「こころへ届く」、「こころへ響く」医療サービスを充実させて行きたいと思います。

病院長  松下 健司
こころへ・・・
Copyright (C) 2008. Tsukasa Health Care Hospital. All Rights Reserved.